「ダ・ダ・ダ・ダッー」男孫君が階段を駆け下りる。
「静かに降りろッ〜 家を壊すなぁ!」三女が叫ぶ。
昼過ぎのバスで男孫君が帰って行って、、、
毎日続いたこんなやりとりも、やっと今日で終わりました。
いつも私と向かい合って居間のテーブルで勉強していた彼。
ゆえに、私は音を消してオリンピック競技を見ていました。
・・・と、突然「√の割り算が解らない。ばぁば教えて〜」
「はぁ〜? 私に聞くか! 70歳を超えたばあ様に?」
そんな60年も前に勉強したことなんか!聞かれても困る。
それでも微かな記憶を頼りに意地を張って、、、
√27は√3×3×3だから3√3? だからねぇ、、、
・・・「あっ!分かった!」と男孫君
「分かっているなら聞くな!!!」
「違う、、、ばぁばのを見て思い出したよ」と。
次は因数分解ですか? もう知りません!!!
ルート計算も因数分解もすっかり忘れても、、、
生きていくには全くといいほど困らなかったけれど。
若い時に学んだことはうっすらと覚えていることに
ちょっと驚いて。
一見意味のないような数学も、若い脳の発達には
すごく大事な訓練なのだと、、、
この年になって初めて分かった気がしたのでした。。。