【義母との思い出】
いつだったか、、、数十年前の話。
田舎の部屋の座布団の上に置かれたセーターを見て、
義母が「これはあんたのか?」と。
「いいえ、T子さん(義母の実の娘)のです」と答えたら
みるみる義母の顔がこわばって、、、
「ちょっとあんた、そこに座りなさい!」って。
「あんたより年上の人をさんづけで呼ぶとは何ごとだ!」
「ちゃんと”T子お姉さん”と呼びなさい」と叱責されました。
兄嫁も年上で、いつもY子さんと呼んでいましたが、
それは全く問題ないようでした。
またある時、義母が畑の野菜を送ってくれたので、、、
「荷物が届きました。ありがとうございました」とお礼の
電話をしたら、
「あんたに送ったんじゃない!あんたは食わんでいい。
おらの息子が食えばいい」だって。
内心、、、
「ああそうですか!私が箱を開けなければ誰も開けませんよ
蓋も開けられずにそのまま腐ってもいいんですね」とムカっと
しましたが、
「わかりました。M(夫)にそう伝えます」と答えました。
何を言われても「はい、すみません。」「わかりました」と
反論もせず「したたか」な態度。
でも、義母の事あるごとの叱責(私にしては理不尽な・・)を
まともに受けると心がポキッと気持ちが折れそうになるので、
そこは「しなやかに」柳のようにしなやかによけて受け流す。
一事が万事。
義母にとって私は「鼻持ちならない可愛げのない嫁」でした。
私にとっては、、、
「したたかに かつ しなやかに」は義母との関係を円滑に
保つ唯一の処世術でした。。。