2020年8月発行「コロナ後の世界を語る」朝日新聞出版
「book」データーベースより
新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり、多くの生命と日常を奪った。
あちこちで分断と対立が生じ、先行きは不透明だ。
この危機とどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちの知見を提示し、
アフターコロナの新たな世界を問う論考・インタビュー集
コロナ第三波、、、感染拡大が止まりません。
毎日感染者数が気になりながらも、、、
自分は、なんとなくコロナ慣れをしたというか?
気が緩みマンネリ感覚になっていると感じています。
だからこそ、もう一度原点に戻って考えてみたいと
第一波の時に発行されたこの本を読み返しています。
ー 以下 本からの抜粋です ー
(養老孟司 解剖学者)
コロナ問題は、現代人の人生に関する根源的な問いを、
いくつも浮かび上がらせた。(略)しかし人生は本来、
不要不急ではないか。ついそう考えてしまう。
老いるとはそういうことなのかもしてない。
(ブレディみかこ 保育士・ライター)
真の危機はウイルスではなく「無知」と「恐れ」
人は、未知なものに弱い。新型コロナウイルス感染が収束する時期も
わからなければ感染している人も見分けられない。
だから不安になる。「未知」と「無知」がイコールで結ばれるとき、
それに「恐れ」の火が焚きつけられたら、抽出されるものは
全く同じものだろうか。
(磯野真穂 医療人類学者)
「人に感染させてはならない」という思考は、感染リスクの高い人を
排除したい感覚を強める。道徳的な「正しさ」は時に暴力となり、
正義のこん棒を作り出す。
(伊藤隆敏 経済学者)
収束の見えない感染拡大で冷え込む世界経済。
未曾有の危機と変化をどう読み解き、乗り越えていくのか。
ふと・・・2009年のギリシャの経済危機や世界金融危機 (2007年-2010年)が
発端となった韓国通貨危機が頭をよぎります。
今はとにかくワクチンが開発され、オリンピックが無事に開催されることに
関心が向いていますが、、、その後はどうなるのでしょうか?
にわかに現実味を帯びてくる・・・
「七十歳死亡法案、可決」垣谷 美雨 幻冬舎文庫
2020年、高齢者が国民の3 割を超え、社会保障費は過去最高を更新。
破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法」を強行採決する。
(ネタバレ 日本の財政危機を救うために作られた法案だが、国民の心の準備と
覚悟を促すことを目的としており、結果 廃案となる)
この本の中の七十歳になっても生きていられる裏の法律の条件は、
「年金を全額返上」「医療費100%自己負担」「無料奉仕のボランティア」
の三点。 国に財政負担をかけない役立つ年寄りであれば良いという事。
とはいえ現実的には、今コロナ禍で出来ることは、、、
重症化しやすいと言われる高齢者の我が身、感染して医療従事者や世間に
迷惑をかけないようにすること。
そして「財政建て直し」の謳い文句で、最悪年金が減額されても慌てない
ように極力生活を切り詰めて準備しておくこと。
悲しきかな? そのくらいしか思いつきません。。。