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コロナ禍、、、
「65歳以上の高齢者」と言われ続けて2年半余り。
「65歳以上の高齢者にワクチン優先接種」
「65歳以上の高齢者は重症化しやすい」
「65歳以上の高齢者は外出を控えて」等々
コロナ さえなければ、こんなに毎日「高齢者」であることを
意識せずに済んだであろうに、、、と悔しく思うのです。
まさにマインドコントロールされている感じです。
「老いのみち」 河合隼雄 著 より
町内の運動会に参加。五百メートル競走に出て、必死になって
走り抜きやっとゴールインというところで、役員が走り出てきて
「すみません八百メートル競走のまちがいでした。もう三百メートル
走って下さい」などと言うとどうなるだろう。
最初から八百メートルと言われておれば、もちろんそのペースで
走っている。五百のつもりで走ってきたのに、それじゃ話が違う
じゃないか、だれがあと三百メートルも走れるものか、と言うことに
なるだろう。
現代の老人問題にはこのようなところがある。人生五十年と教えられ、
そろそろお迎えでも来るかと思っていたのに、あと三十年あると言う
のだ。そんなことは考えても見なかったことだ。
(略)
ところが今は全体的に一挙に人生競走のゴールが、ぐっと遠のいて
しまった。
こう考えると、現代の「老い」の道は人類が今まで経験していなかった
ことであることがわかる。
平成三年に刊行された本で、この項は長寿についての記述ですが、、、
三十年後の今は、これに「コロナ禍」「戦争」「気候変動」などが
加わり「難所続きの高齢者の道」になってしまっています。
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最近、若者が多く集まる場所、、、スタバやアウトレットで店員さん
からよく声を掛けれます。
「今日は涼しいですね」「お一人ですか?」「ご旅行ですか?」などと。
一瞬、場違いのところにいる「高齢者」なのかな?とドキッとしますが、
逆に気さくに声を掛けてくれるのも「高齢者」だからこそと、にっこりと
笑って二言三言 会話します。
ゴールが三百メートルのびたら、走らなくても歩けばいいし、、、
難所があれば、なんとかくぐり抜ける多少の知恵は長い年月を生きて身に
ついているだろうし、、、「高齢者のみち」なんとかなるでしょう。。。
今年の干支、虎の子兄弟です