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先日、友人が樋口恵子さんの「老いの福袋」を読んで、、、
「樋口造語」に感心していました。
例えば「すべての道はローバ(老婆?)に通じる」とか。
今まで、書評などで「ヨタヘロ期」の言葉は知っていましたが
樋口さんの本は読んだことがなかったので、早速図書館に行って
「老いの福袋」は貸出中だったので、、、
在庫があった「お(老)ーい、どん!」2019年を借りてきました。
本によれば、樋口さんは84歳で老朽化した自宅を建て替えて、、、
「ポンと有料老人ホームの入居金を支払えるように、楽しみながら
貯えた貯金が一挙に消えました」
「人の寿命が家の寿命を追い抜いて、70代ヒグチの家計は大ピンチ」
「約1年の建て替え引っ越し期間、私の心は沈みっぱなしでした」
「私の建て替えウツの原因はまさにこのお金の問題だったのです」
「最後の大散財、のち寂寥感」
「年を取って貯金が減ることは、こんなに心細いことであるか」
「84歳の私の健康は容赦なく蝕まれていったようです」
「気分が『金欠ウツ』『老化ウツ』に近くて、、、」
あの樋口恵子さんでも『金欠ウツ』『老化ウツ』になるのかと、、、
意外な反面、とても親近感が持てました。
また、本の中で、、、
「BBとはビービーと発音し、日本語の「貧乏ばあさん」の頭文字を
取った略称であり、私の言わせれば日本の高齢女性に対する総称です」
とも書いてあります。
いわゆる男女の賃金格差から来る年金の現状を指摘したものです。
刑務所への収監者は65歳以上の女性高齢者が目立って増えているとか。
万引きなどの微罪が多く、最高齢は89歳。
足元が危なくなった年ごろで、看守さんに支えられながら作業所に向かう
そんな老いた女囚の姿に自分を重ねました。」
個人的には、、、
「貧乏ばあさん」という言葉を微笑ましく思っていました。
あの漫画の「意地悪ばあさん」とイメージがダブルからでしょうか。
ところが現実には、社会の底辺で苦しんでいる「ばあさん」が多いということ。
それなら「貧乏ばあさん」というより「貧困ばあさん(HB)」という方が
ぴったりくる気がするのですが、、、
このHBは、ヒグチ流には「働くばあさん」「ハッピーばあさん」を示す
略称でした。。。
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