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80代の高齢のご夫婦。
奥様が朝・昼・晩の食事作りが大変なのでご主人には
お昼だけは散歩がてら外で食べてもらっていました。
幸いご自宅が井の頭公園にあるので、吉祥寺が近く
外食もいろいろなお店で楽しめたようです。
そのご主人、血管のバルーン手術をしてから自宅に
いる時間が長くなって、奥様は心労で軽いうつに。
そして心療内科に通うようになりました。
その後、ご主人は入退院を繰り返して亡くなりました。
後から、奥様に聞きました。
「主人が亡くなる数日前に『俺はいつ死ぬのか医者に
聞いてきてくれ』などと申しましたの。そんなこと聞ける
訳ございませんよね」と。
さらに、あれほどうっとうしがっていたご主人なのに、、、
「居て当たり前だった人が、いなくなって、こんなに寂しい
ものかと改めて気付きましたの」と「寂しい、寂しい」を連発
しておいででした。
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別のやはり高齢ご夫婦。
奥様が病気がちで、一度だけ寝巻き姿で出てこられて、ご挨拶
されたので「どうぞお休みになっていらしてください」と言った
覚えがありました。
その後伺うと奥の部屋で人の気配があるものの、お目にかかることは
ありませんでした。
ある年、ご主人が「家内は逝っちまった」とポツリとおっしゃい
ました。
「もっと美味いもの食わせてやればよかった。こんなに悲しいものなら
もっと若いうちに大喧嘩して憎み合って別れておけば良かった」と
ガックリと肩を落としておられました。
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私も、4年半前に主人を亡くしました。
主人は、5年ほど癌で闘病生活をしていましたが入院している時以外は
普通の生活を送っていました。
こんなことを聞いた事があります。
寝たきりのご主人がある時「アンパンが食べたい」奥さんに言ったとか。
その奥さんは、アンパンをご主人が手の届きそうで、届かないところに
置いて向こうの部屋に行ってしまった
・・・という話です。
意地悪と責めることはできません。
看病、介護疲れか? 長年の恨み辛みか?
きっとそれなりの理由があるのだと思いました。
私に主人が亡くなった時は、当然の如く死を受け入れられなくて哀しみに
くれて、体重も10kg 近く落ちました。
それが亡くなって4年以上たった今は、、、
病気でしたが寝たきりではなく、認知症でもなかったので看護、介護などで
手を煩わされることはなく、最後は主人らしくきれいに旅立ってくれたので
感謝の気持ちで遺影に手を合わせています。。。
今年の干支、虎の子兄弟です