に出てくる古民家は、昔の梁を生かしてきれいに
再生した古民家ですが・・・
(ネットよりお借りしました)
昔ながらのそのままの古民家でした。
まず玄関を入って驚くのは、天井。
豪雪に耐えられるように、吸い込まれそうに囲炉裏煙で黒光りして
複雑に張り巡らされた太い梁。
(写真を撮ろうと試みたのですが、暗くて上手く撮れませんでした。
これはHPからお借りしました)
以前は、お年寄りがお一人で住んでいらした建物とのこと。
現在のオーナーは若い女性。
お風呂場、洗面所とトイレは最新式に改修してありましたが、
そのほかはなるべく昔のままの作りを生かしてあり、、、
物心ついた頃、母の在所に連れて行ってもらったことがあるような?
日本人のDNAに染み付いた懐かしい家? を彷彿とさせました。
それにしても、大きな佇まいの割には収納部分が少なく感じました。
昔は所有物が最低限で、「古民具 長持ち」に入れるか季節外れのものは
裏屋根に収納したのかと想像します。
今年はやはり例年以上に雪が降ったとか、、、
4月上旬でも残雪は半端なく、まだまだ寒い山村地帯でした。
そしてこの豊富な雪解け水で育つのは「魚沼産こしひかり」。
この辺りは自分の家で食べるお米は、各家で作っているとのこと。
古民家の土間にはわら作りの米俵、、、そばには作りかけのワラジ。
古びた背の低いタンスの上には「梅酒」や「果樹酒」の瓶が並び
雪の中から取り出した大根やニンジンがザルの中に無造作に置かれて
雪国の人の生活の営みが温かく伝わってくるようです。
元来農耕民族としての日本人が、忘れるというより切り捨ててきた
本来の地に根差した生活。
現代の人たちが当たり前になった都会生活に背を向けて、過酷とも言える
雪国古民家暮らしを選んだ女性オーナー、キラキラしていました。
最新式のため息が出るような新築住宅に憧れる時がありましたが、、、
家も茶碗も「使うのは、中の空間部分」という言葉を改めて思い出して
これからの老後生活を充実させる「空間部分」を大事にしなければと
思いを新たにさせてくれた「農家民宿」でした。。。