グランマの信州日記

〜ここ信州で生きて行く〜

私はケチなんかじゃない / しみったれナンシー

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今から20数年前に読んだ本。

ライラック・バス」 メイヴ ビンチー, Binchy,Maeve 青山出版

 

 

金曜日、午後6時45分。ダブリン発ラスドーン行き「ライラツク・バス」に今日も

7人の乗客が乗り込んだ。

しみったれのナンシーは、自分が嫌われる理由がわからない。

不倫をしているディーは、不実な愛に苦しんでいる。寝たきりの父親をもつルーパト

には、ゲイの恋人がいた。

そして運転手のトムにも、誰にも言えない悩みがあった。

 

運転手と乗客7人・・・それぞれの8つの話で構成されています。

 

 

その中で、冒頭の「しみったれナンシー」の話がとても印象的です。

 

当初読んだ時は、まだバブルの気配が残り自分もバリバリと働いていた頃で、、、

 

「ナンシーは若いのに、友達から嫌われるほどケチでつまらなくないのかな?」と

思いながら読んだものです。

 

 

 

 

ナンシーは病院の受付係として働いて、、、

 

美容院で練習台になってパーマを超格安でかける。

週末は、都会ダブリンにいるとお金がかかるので実家(ラスドーン)に帰り、

ジャガイモやその他の野菜、他にも目についたもの一切がっさい持ち帰る。

たまに口にする飴は、病院の受付に置いてある無料のもの。

読む新聞や本も、病院で誰かが忘れていったもの。

ベーコンを買うも、たったの2枚だけ。

などなど。

 

ナンシー曰く

でも、私はケチなんかじゃない。

無駄使いをしないで、賢い生き方をしているだけ。

大事なお金をどぶに捨てるような真似がどうしてできよう。

もっと有効に使う方がどれだけいいかしれないのに。

たとえば・・・たとえば。まあ、今すぐには思いつかないけれど。

服や、車や、休暇に費やすのではないのは確かだ。」

 

 

でも、数年後にも、、、さらに年金生活になった最近も読み返してみると、、、

全然感じ方が違って、このナンシーのしみったれこそが「現代の節約術」に

通じていると思えるようになりました。

 

もちろん小説なので、極端な表現をしていますがこのナンシーの生き方に

不思議に共感できるのです。

 

 

 

「ケチ、しみったれ、しまりや」がもてはやされるご時世に

なるなんて、バブルの頃には想像だにしませんでした。。。

 

 

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